僕の備忘録とか

記録とか適当に思想ばらまいたり

ボカロばなし

ボカロこそが人と機械の共存の最高形態。

 

趣味の話

 趣味の話は書いてて面白いが、ガチ勢が来たときに厄介なことが起こる。僕のようなそれなりの知識がある人が思想をばらまくと、もっとガチな奴らが痛烈に反論するということが起きてしまうのだ。エンジョイ勢に割り込むガチ勢のような感じ。まぁとにかく、書くことは僕にとっての快楽の一つなので気にしすぎる必要はないのだが。

 

ボカロとの出会い

 中学2年の2月下旬、僕の人生が一気に華やかになったあのコロナ休校期間に、生活を色づけたものの一つがボカロである。ボカロ自体は、千本桜や六兆年と一夜物語といった有名曲を知っていたのでそこまで疎遠ではなかったが、逆に言えば超有名曲以外は全く知らなかった。そんな時、YouTubeで流れてきたボカロメドレーを見た。まさかこれで人生が大幅に変わることになるとは当時は思いもしなかっただろう。

――綺麗。心に来る。中二のココロにはグサッときた。さすがはボーカロイド(の作曲者?)、みんなハマるくらい緻密な計算がなされているのだろう。

その後はそのボカロメドレーを何回か聞くことになった。プロデューサー名もわからないままだったが、それでも良い曲なのには変わりない。知らないけど、なんか良いなって感じ。僕が最初に出会ったボカロメドレーは2018年ごろにできたものであり、ボカロを聞く人がニコニコからYouTubeに移ってそれなりの期間が経った頃の曲が多い。すなわち、プロ並みのPVと人間味のある声質の曲がメインだった(シャルル、劣等上等、誰かの心臓になれたならetc)。ちなみに、今はその時代の曲はあまり聞かなくなってしまった。

 メドレーを聞き漁った後は、メドレーの曲を直接検索してフルで聞いてみたり、関連動画から新しい曲を聴いたりもした。カゲロウプロジェクトにハマったのもこのくらいか。暇なあの時に読書はうってつけであった。カゲロウデイズの小説は全部読んだが、あまり意味はよく分かってない。一番強く心に残っているのは、最終巻の夏祭りのシーンか。

家のTVが新しくなって、大画面、大音量で曲を聴くのも楽しかった。れるりりさんの下ネタ曲や、Neruさんの深夜テンション曲など。やはりPVの上質さには心を打たれた。こんなイラスト描けたら良いな、、、。

 

ニコニコへの移行

 YouTubeで、少々古いボカロメドレーを聞いた。まだメルトや炉心融解すら知らなかった僕にとって、古い曲に違和感を感じずにはいられなかった。動画が古い。あまり絵のタッチが好みでない、、、。ただ、コメント欄を読んでみると、あの頃はよかったなどといった懐古厨が蔓延っていた。僕も昔の曲を聞いてみようと思い、加えて、ボカロといえばニコニコらしいのでそっちで見ることにした。

...いまいち、最初ニコニコでお古なボカロを聞いた感覚はあまり覚えていない。ただ、今でもYouTubeよりニコニコでボカロを聞くことが多くなったのは事実で、いつの間にかニコニコという媒体が好きになっていたのだろう。なんか、2010年±の、懐かしい空気感。ネットも適度に汚くて、いわゆるオタクの男性がいっぱいいる。でも、何か愛を感じる。「お前ら」と言われてみたくなる。洗練を受けてなくて、自由だったのだ。まぁいまも創作は健全で自由だけど、なんか売れてみたさ前面のガチガチPVをごり押すわけでもなく、ただ聞いてほしいと思える感覚...。僕もこの全盛期に触れてみたかったなと今でも思う。

 ニコニコに移行してからは、Deco*27さんの曲(当時はGUMIさんも使っていた)や、トーマさんなどを聞いた気がする。あの時に強かった人たちって感じ。彼らのは、2018年くらいの若者曲とはちょっと違った、でも中高生に響く若者曲って感じ。kemuさんも結構聞いたが、あのPVは当時にしては強すぎる。今でも通用する素晴らしいイラストである。イラスト作者(?)のハツ子さんは、初めてボカロのPV絵師で気に入った人で、PV絵師から曲を探すという少々御法度なこともやってのけたほど。もちろん、その絵師が携わっている曲もいい曲が多い。このおかげで、ゆちゃPを知った。今でも彼の曲はそれなりに聞いている。

 

超偶然の出会い

 僕は、好きな曲をランク付けすることはできない。好きだけでも、色々な副詞がつくと思っているからだ。例えば、明るくて好き、洗練されていて好き、リズムが好き、、、など。これらの好きに優劣はつけられない。でも、色々な曲でも特にこれ良いなって思うことはないこともない。さらに、これから書く気に入った曲は、出会いは偶然である。関連動画を眺めてたらいつの間にかみつかったというものでもない。

1.moon (iroha)

 かなりボカロに精通している人ならirohaさんの代表作はぱっと出るだろう。炉心融解である。初めてこの曲を聞いたときは、何やら不思議な感じがした。どうしてこんな歌詞を思いつくのか、どうしてこんなメロディを生み出せるのか。謎すぎるし、意味もよく分ってないが。綺麗な曲。個人的に一番好きな部分は、イントロ前の最初のピアノ。

まあとにかくこのirohaさんの曲のひとつ、moonだが、僕がこの曲と出会ったのは、上に書いた炉心融解のPV作者による解説動画である。そもそもその解説動画自体、有名なものでもなく、ただ概要欄にあっただけなのでせっかくだから見てみようと思っただけである。古のネットのノリと、最近のクソガキ少年少女のコメントも少なくて、なんか好きな動画。この動画の最初に、moonが流れていた。最初に聞いたときは、昔のテクノポップ感にある種の懐かしさと温かさを感じた。その後検索して、実際にフルで聞いてみると、なんと良い曲だろうか。歌詞は変にひねってなく、心にそのまま入っていく。なにより、テクノに満ちた裏の音楽が素晴らしすぎる。調べてみると、リリースしたのは2007年だったか、ボカロの超初期である。これなら納得。懐かしい理由もわかった。再生数は100万を超えておらず、知る人ぞ知る神曲って感じだろうが、もっと伸びてほしい。

2.unfragment(鼻そうめんP)

P名が変すぎるが、動画では略された「HSP」なので安心。

この曲とは、てきとーーに流したボカロメドレーに現れて出会った。ニコニコでボカロを一曲一曲聞くようになってから、メドレーはもはや作業用にすぎなかった。これも、部活か何かで絵を描いているときに流したもの。メドレーで知らない曲が現れるとちょっとテンションが上がっていたのだが、この曲だけは何か違う。ほかのなによりも美しい。メロディーが透き通っている。初音ミクの声が響いている。そして、これはフルを聞いた後わかったが、2番のサビが流れた。裏のメロディーはほぼ消えたかと思ったら、ピアノが響いている。そこに初音ミクの声が響いている。ピアノの壮大な音と、初音ミクの声、、、。はじめて、曲を聞いて鳥肌が立った。「なんだこの曲!?!?!?神か!?」絵を描いている手を止め、すぐさま検索して、フルで聞いた。動画時間8分はまだ気付いておらず、全部聞いた。前奏からまず美しい。そこに響く初音ミクの声が入っている。1番のサビは2番と違って、裏の音楽もしっかり流れており、これはこれで良いのだが、フルで聞いているときの2番のサビの美しさはもう最高である。2回聞いても鳥肌が立った。

この曲はいわゆるトランス系で、長い長い前奏と後奏、一定のパターンの7繰り返し特徴的。でも、こんなに美しいものはあまりないらしい。だいたいは深夜の車でガンガンに流して道路を猛スピードで走る人が聞く類のものだそう。

unfragmentを聞いたら、もうHSPのファンであった。ほかにも様々なトランスミュージックを聞いた。インカ―ネイションという曲も美しい。ただ、彼の曲でニコニコでミリオン達成しているのはunfragmentのみ。やはり一番二番といった定番構成で、聞きなじみのある構造だからだろうか。

 

今日はここまで

やはり打つ手が早い。楽しいなこういう話。

次はもう少し時間を進めて、今、高校(卒業)生の僕とボカロの関係、加えてボカロの考察もできればなと思う。

ここまで読んでくださりありがとうございました。