僕の備忘録とか

記録とか適当に思想ばらまいたり

引っ越し前の最後のできごと

dinner:米英ともに主に夕食だが、一日のうちの主要な食事を指す。

 

前日譚

 昨夜、僕は一人で地元最後の外食を使用と思っていた。ラーメンでも良いし、思い切ってかつ丼でも良いし、チェーン店以外ならどこでもOK。そのことをあるSNSに話したら、こんな反応が。

「一人なの?誰か誘えよ。ダメもとでもいいから」

そうだな、、、今までご飯を誘った事はないのだが、一人でいるより誰かといた方が楽しいな、と思ったので、初めてご飯に誘うことにした。うん、僕はこの三年間で人を誘うことができるようになったんだ、とくに躊躇うこともなくね。(陰の者すぎる…)

 

 試しに一番付き合いやすい友達、距離感もちょうどよいある人に声をかけた。しかし、ちょうど予定が埋まっていたそうな。ザンネン。彼は仙台にいくため、まあ忙しいこともあるだろう。次に声をかける人は、、、どうしようか?地元の大学に残り続ける人を誘ってもあまり楽しくはない。彼はまだ四年以上の時をこの地元で過ごすのだから、こんな最後の飯に付き合うのはかわいそうというか空気が冷めそうというか。よって、まずは地元を離れる人に限られる、それで、あまり離れたとこに行かない人か、、、、

―――そんなに深く考えた僕は、今思えば馬鹿だった。一人、いるじゃん。今年から知り合って、めっちゃ話して、同じ大学受けて一緒に(?)落ちて、離れ離れになるのが嫌になるほどの、、、友達がいるじゃんか。そうだ、正直僕は気に入った人ほどうまく振る舞えない癖(?)を持っているので、避けようとしていたが、その必要はなかった。一度一緒に歩いたことがあるんだから、もう心配する必要もないハズ。

結局、彼と一緒に昼ご飯を食べることにした。これは僕にとって最後の、高校生で、連れ合いとともにいる外食。

 

accident!

 今日はその昼飯以外にもなかなかに用事があった。市役所に行って、もろもろの手続きをする必要があったのである。しかし、思いのほか早く終わったので、さっさと都市に行くことにした。市役所と駅は近いので、わざわざ家に帰るよりはずっと効率が良いからである。その主要都市の、行きつけの市立図書館で時間をつぶそう。

 ...図書館は閉まっていた。そうだ、、、確か3/27閉館という紙は何回か目にした。そっか、今日が当の3/27か。相変わらず運の悪いことだ。自転車もないので、しかたなくお散歩をすることにした。

 行く予定の店の近くにはいろいろな興味深い建物がある。まず行こうと思ったのは、めっちゃ古くからありそうな狭いスーパーだ。古くて小さいスーパー。なんか惹かれた。中に入ってみると、ただただ狭いだけのごく普通のスーパーなのだが、僕はこれで満足。セルフレジを見張る店員がいることには衝撃を受けたが。結局有人レジでいいじゃん!!高齢者にとっては人と話していることも楽しいんだから、あんな地域密着型のおじさんおばさんばっかのスーパーにセルフレジなんていらないんだよ。

 次に、近くの神社に行った。戦没者を祀る神社であり、戦争に派遣された者たちの生の声を聴いた気がする。平和について考えるためにも、こういう護国神社には一度行くべきだと思う。靖国参拝が叩かれるのはハッキリ言って異常ではないか。戦士がかっこいいとか戦争がクソだとかそういうのでなく、戦争について考えるのに護国神社に行ってみるのは大事だと思う。どうも戦争の話をし出すとネットでも荒れがちなのでそろそろ控える。

 こんなところで時間をつぶして、一昔前の僕には良い意味で刺さる、店の二階に掲げられた宣伝用の女子イラストの写真を撮って待っていると、やっと来た。友人はバスで来たのでかなりの時間遅刻したが、それは仕方ない。僕としては散歩で時間をつぶせてよかったと思うほど。会ってみると、とくにおしゃれをしてるわけでもないい、いつも通りの姿を見れて安心。高校を卒業すると、調子乗って髪を染めたり変な風に切ったりする人が居る。高校時代は真面目だった人もそうだ。はっきり言って、柄が悪いなとしか僕は思えなかった。まぁ、モテるために頑張ってると言えば聞こえはいいのだろうけど、どうもズレを感じてしまう。幻滅と近いかもしれない。そんな中で変なことをするわけでもなく自然体でいる彼の姿に僕は安心を覚えた。服もはっきりいってオシャレだが地味である。顔もごくふつうよりちょっと上って感じ。そんな外見からは想像できない中身の広さ、グロさ、豊かさが彼の良い所だと思う。

 

食事time

 激辛料理を食べた。料理に言及するとプライベートがガッツリかかわるのでこれに関しては控える。辛いとしか言ってなかったが、なんだかんだ食べきれていた。素晴らしい事だ。

 食事時間は激辛料理を食べたことよりも、なんとなく話していたことの方が印象に残っている気がする。楽しい。僕は人と話している時間が好きなのだが、中でも話してて楽しい人である。基本的には話をしつつ、聞くのも全然楽しい僕にとっては、適度に話しかけてくれるあの人はなかなかに良い存在だった。僕の知り合いの人は、聞き手に徹しすぎる人と、とにかく話すのが好きな人が混在して、聞くことも話すこともできる人はありがたいものだった。僕がなんとなく話したら適度に反応し、逆に向こうも話をする。とりわけ、僕は人の人生を知って想像するのが好きなのだが、彼は要所要所に少し昔の話をしてくれるので興味深く聞いてられる。彼の高校以前の話はなかなかに壮絶だったらしく、同情とともに心が痛む。うーん、、、やっぱりみんな何かしらで闇を抱えがちなのだが、どうもその闇が自分にとっては刺さるものだった。想像すると悲しくなる。でも彼は(というか僕も)なんだかんだ高校に恵まれ、青春は上書きされたのだ。

*年月が経っても思い出と言えない「黒歴史」は誰もが持っていると思う。ここで、上書きできる「青春」を手に入れた僕らは幸運だったのだろう。上書きできないほどの記憶を持つ人も必ずいると思う。僕は、そんな記憶をできるだけ抱えさせないような社会が作れればと思う。彼はたまたま高校で楽しく過ごせたが、もし何か踏み間違えていれば怠惰から一気に堕落した生活を送る可能性も無きにしも非ず。僕も同じ。僕も中学時代うまくいけないことが多々あったし、ズボンを下げられたこともあってあまりいい思い出はない。学級委員長になったもののうまくクラスを纏められなかった。基本的にはなんとなーくで居たのだが、何かしら結果として僕が最低の学級委員長であることがばれたら、一気に虚無感に襲われて今みたいになんだかんだようやっとる生活は歩めなかっただろう。

 

いったんの離れ

 店を出てから、都市の駅までそれなりに距離があるので、彼の目的地までは一緒に歩いて帰った。個人的に、彼と歩いて帰るのはひとつの夢であったので、意外にも最後の最後で達成された。この辺は持ってるな、僕。

 帰り友達と下校することは、全然なかった。早く学校から脱出して自由な時間を手にしたかったから。でもこれは誤りだったな。今後悔しても遅いけど、もうちょっと青春に友人関係という側面を入れたかったと思う。大きな喧嘩はなかったが、僕の変な性格のせいでちょっと引かれたことはある。ひとつ謎のエピソードがあるのだが、ここでは語らないでおこう。。。

 最後に高校三年間の下校道を通るとき、ぼくは友達と一緒に歩いて話しながら帰った。すばらしいエンドだった。誘ってよかった。これで後悔はそんなにない。さようなら。まぁ、どーせすぐ寂しがり屋の僕が彼のところに遊びに行っちゃうけどね。逆に彼も、後で北海道に遊びに行く、と言っていた。率直に、うれしかった。一年ほどしか付き合いはないのにここまでぶっ濃い関係になるとはね。でも、彼もいつも暇してたらしいし、そんな時にちょっとした色付けができたのはよかったのではないか。ありがとうね、僕も楽しかった。こんな友人がいる事実は絶対忘れてはいけない。まぁ、別れなんて大きいことをいうつもりはない。どーせ後で会うんだからさ。

 

今日はここまで

明日から北海道へgo。忘れ物はないかな、大丈夫だ。もう、残すことはない。でも取り返しはする。帰っては来るよ。図書館行けなかったのは無念!

こういうコドモらしい青春もこれで終わり。彼と最後を過ごすとは意外ながらうれしかった。それでは、、、。

ここまで読んでくださりありがとうございました。