僕の備忘録とか

記録とか適当に思想ばらまいたり

女子枠の話

天下の京都大学さまが…

 

女子枠導入

京都大学が、女子枠を導入して少々炎上した。詳細は下に

特色入試(女性募集枠) | 京都大学 (kyoto-u.ac.jp)

 

文字通りであるが、簡単に言えば、特色入試に新たに女性枠を作ったということ。新設かどうかは工学部に関しては明言されてないことに注意。心の性別か体の性別かも不明。左派多いしココロ女性も許しそうだけどね。

目的としては、男性に大きく偏る男女比の是正だそう。

 

くわしくみる

Twitterでは、工学部の女子枠に関して、「二次試験ないし共通テストだけやんw」と書かれた。この書き方は語弊を招くに違いない。たぶん、「提出書類」をそこらへんの調査書で十分だと思っているからだろうが、そんなことはない。課題研究において優れた業績を残したとか、理系科目で優れた成績を修めた、という大事な大事な推薦要件を見逃している。きっと「ちんko切れば京都大受かる」みたいに考えている人はそんな業績を残してないだろう。土俵にすら立ててないのである。

よって、工学部に関しては、「女子枠のせいで(相対的に)頭悪い女子でも京大入れる」という言説は完全なる誤りである。もちろん、男女差別とかとは別の観点の話。

 

問題は、理学部である。

出願要件は、工学部と違って、何か大きいことを求められることもない。提出書類の「学びの報告書」が気になるもののそんな大変なことではなさげ。

じゃあ、その分試験が大変なのかな?と思ったが、、、

――共通テスト配点が、重い。

理学部の枠のなかでも、二つの募集形態があるのだが、ひとつは50%ほどで、京都大のわりには重い。もう一つに関しては78%も占める。ひどいもんだ。あの京都大学が、共テをそこまで重く見るなんて。しかも、足切り(?)ラインは70%らしい。

共通テスト以外には、前者のは、特色入試特有の、二次試験とそれに関する口頭試問で点が入るのはそれですべて。後者のは、共通テスト以外に小論文のみ。この時点である程度の炎上は避けられなさそうだが、女子枠専用の二次の問題が、なんと酷い。

物理の問題に関しては、あまり物理の視点は養われていないので多くは語れないが、数学でまさかの。

。。。京都大の過去問では簡単そうな微分積分の問題2つ。しかも、サンプル問題のひとつが過去問の小問の使いまわし。まさかの積分計算。

もちろん簡単とは言わない。でも、こんなので口頭試問って何をするのだろうか?まず定積分とはなんなのか、微分積分の関係を聞いたりするのだろうか?積分計算をどーやって考えたかの思考法は、果たして大学で必要とされる視点にそこまで直接的にかかわっていると言えるのか?

こんな偉そうなこと言えるのには理由がある。普通の男女関係ない特色入試の問題と比較できるからである。

普通の特色入試の問題は、とにかく解析に関する問題が多かった気がする。四問にすごい長い時間をかけて、(確か一問につき一時間くらい時間がとられてた記憶)口頭試問をする。積分計算なんてものとは程遠いものだ。これなら、口頭試問するにはちょうど良い題材と言えるし、何より大学で学ぶ数学と、少なくとも積分計算よりは近いものといえるだろう。

これに関しては、女性を舐めているだの、問題が簡単すぎるだの、批判は免れなかった。そらそうだ。

 

女子枠について 

上に書いたのは、京都大の女子枠の問題。ここからは、女子枠という概念について考える。

目的としては、男女比の是正である。

今の日本で、理系に進む女性が少ないのは周知の事実である。異様に男性が多いことで多様性が損なわれているのではないか、ということ。

まず...いまいち、理系分野に男性も女性も関係ないのではと、僕は思う。「男性のぼくだからこそこの研究をしました」とか、「女性の私でないとできない」という研究なんてあるのだろうか?そして、もしそのようなことをいう女性は、男女比にかかわらず(というか男女比が偏っているからこそ)研究する気は削がれないと思う。多様性があるのはいいことなのかもしれないが、それで女子枠を急いで作るほどでもないかなとは思う。

ただ、男性も女性も関係はないが、男女比のせいで女性が理系に進まないという事実からは眼をそらしてはいけないと思う。シンプルに考えて、研究者が増えるのはよい事である。男女比のせいで研究者が減っているといっても、あながち間違いではないかもしれない。

まず、男性が多い場所における女性は異質に見られがちであり、性的な目で見られる確率が上がるだけでなく、とにかく「女子だから」という理由で変なことされることが多い気がする。次に、男性が多いから、という理由で入らない人も少なくないだろう。その状況を改善するために、無理やり女性を増やそうという思考も少々強引ではあるものの最悪の手段とは言えない。

 

結論としては、女子枠じたいはそこまで悪いものではないと思う。研究者を増やすためなら、、、。ただ、京都大の理学部サンプル問題は再考すべき。京都大学に関しては、特色入試の枠を男性と女性で同じくらいにすればよいのでは、と思う。

 

今日はここまで

ちょっと薄め。深くは突っ込まなかった。まぁ、、、不確定なこと多いし、そもそも男性の僕が女子枠を深く語れるかは不明。

 

引っ越し手続きが辛いです。正直つかれました(´;ω;`)

ここまで読んでくださりありがとうございました。